みんな食べてるそれが花

いちじく

主な産地 | 愛知県、和歌山県、兵庫県、大阪府
出荷時期 | 8月中旬~10月中旬

<特徴>

いちじくは漢字で「無花果」と書くが、花がないわけではありません。いちじくは実の中に小さな花をつけるため、外からは確認できないのです。果実を半分に切ると赤いつぶつぶがたくさんつまっているのがが花です。いちじくは花の部分によって独特の食感を生み出しています。初夏から夏にかけて実がなるものと、初夏、秋両方に実がなるものがあります。

 

<100グラムあたりのカロリーと主な栄養素>

約54kcal

いちじくの果実には、丈夫な歯や骨を作るのに欠かせないミネラルであるカルシウムが含まれています。また、カルシウムと併せて摂取することで吸収率が高くなるというマグネシウムも多く含まれており、カルシウム不足が気になる人にもおすすめです。さらに、水溶性の食物繊維も豊富に含まれているため、腸の運動を活発にして働きを整えてくれるともいわれます。

 

<おいしいものの見分け方>

ぽってりと丸みがあり、付け根の切り口付近まで色付いている物を選びます。また、表面の皮に張りがありしぼんでいないもの、傷や傷みが無い物が良いです。いちじくは切ると白い樹液を出します。枝から切られた部分を見て、切り口が新しいかどうかわかります。

 

<ハナフルオススメの食べ方>

いちじくは薄い皮を手でむくだけで簡単に食べられる。軽く水洗いして、バナナのようにヘタの部分から皮をむけばOK。乳白色の果肉が出てくるのでそのままパクっと食べられる。むいた果肉をカットしてフォークで食べてもOK。最初に1/4にカットしてから皮をむいてもよい。皮が薄すぎてむけない場合はそのまま食べても大丈夫。また、半分にカットしてスプーンですくって食べるという方法もある。

皮をむいてコンポートやジャムなどに加工したいときは、ナイフでむくか、湯せんをしてむくとよい。熱湯にサッとつけてから冷水に取るとむきやすくなる。

酵素が含まれているので、生のままではゼラチンを使ったゼリーやムースには使用できない。ゼリーなどにする場合は、一度いちじくを加熱処理してやらないとゼラチンが固まらないので注意。ムースにする場合も同じ。

 

<保存方法>

いちじくは傷みが早い果物なので、温度の高い場所には長時間おかないようにして、ビニールやポリ袋に入れて冷蔵庫に入れるとよいです。冷凍保存する場合は、解凍してから食べやすいように、先に皮を剥いてからぴったりとラップにくるんで冷凍するといいです。