高級品は歴史の味

市田柿

主な産地 | 長野県
出荷時期 | 11月~12月下旬

<特徴>

生柿に対する重量比で1/4程度まで干し上げられ、和風のドライフルーツと言われている。果実の表面は、きめ細かな白い粉に覆われ(白い粉は乾燥の過程で果実内部からしみ出したブドウ糖が結晶化したもの)、果肉はきれいなあめ色。食味は、羊羹状のもっちりとした食感で、糖度が65~70%あり、天然糖分の上品な甘さが特徴。また、20g~30g程度の小さな干し柿で、お茶請けとして召し上がるには最適な大きさである。

 

<100グラムあたりのカロリーと主な栄養素>

約276kcal

エネルギーは高く、補給の効果が高いと言えます。また、炭水化物、脂質が多く、ミネラルはカリウムとマンガン、ビタミンではビタミンAを多く含んでいるなど栄養価の高い食品です。

柿は鮮やかなオレンジ色をしているが、これはミカンやニンジン、カボチャなどと同様、カロテンが豊富な証拠です。カロテンは体内でビタミンAとなり、免疫力を強くし、視力を正常に保つ働きをします。また抗酸化作用があり、発ガン物質から細胞を守る機能もあります。食物繊維は、腸の働きを活発にして便秘や肥満の解消に効果的です。そしてポリフェノールの一種であるタンニンが多く含まれ、二日酔いの解消に効くといわれている。タンニンは渋味のもとだが、渋柿を干すと、渋味を感じる「水に溶けるタンニン」から渋味を感じない「水に溶けないタンニン」に変化しますので、美味しく干し柿を食べながら、タンニンを摂ることができる。リウムは体液の浸透圧を調整する重要な因子で、神経や筋肉の興奮伝導にも関与しています。また、塩分の排出を促進し、高血圧や脳卒中、骨粗しょう症の予防に効果があります。マンガンは体内組織や臓器に広く分布しており、体内の代謝に深く関わっています。

 

<おいしいものの見分け方>

 

 

<ハナフルオススメの食べ方>

そのままで食べる他、良質な天然の甘味料なので料理の食材としても、活用できます。特に乳製品との相性が良く、チーズやバター、ヨーグルトなど、はさんだり、巻いたり、和えたりするだけで、簡単に美味しいおつまみやスイーツに。新しい味わいをおためしください。

 

<保存方法>

直射日光・高温多湿を避け涼しいところで保管してください。ラップに包み冷蔵庫か冷凍庫にて保存するのが良いです。本来冷涼な気候の中つくられ、白い粉を吹いた干し柿となるため、購入後直射日光のあたる所や暖房のきいた暖かい室内などに置くと表面の白い粉(ブドウ糖)が溶けてベタベタになってしまう現象が起きる。これを「もどり」と言います。もどりの柿はそのまま召し上がっていただいても問題ありませんが、見た目も良くなく、表面の水分が多くなることによりカビが発生するなど品質が低下してしまいます。これを防ぐためにも、市田柿はできるだけ涼しいところで保管してください。