甘さも大きさもジャンボ級!

新高梨(にいたかなし)

主な産地 | 熊本県、千葉県、大分県、高知県
出荷時期 | 9月中旬~12月上旬

<特徴>

「天の川」と「長十郎」を親にもち、1927年に命名されました。「幸水」や「豊水」に次ぐ生産量の赤梨です。大きさは梨の中でも最大で、直径約14cm重さは約800g〜1500gとかなりジャンボサイズになります。でも、大きいからといって決して味は淡白ではありません。ひと口かじればシャリシャリっという音と果汁が溢れ、みずみずしい甘みが口いっぱいに広がります。

新高梨とよく似た品種で大分県産の「荒尾梨」と言う品種がありますが、荒尾梨は大分県で栽培された新高梨の中でも厳しい基準をクリアしたものだけに付けられる大分県のブランド名です。

当時は新潟県の「天の川」と高知県の「今村秋」の交配と考えられていたため、それぞれの県名の一部をとって「新高」と名付けられましたので、もし最初から今の交配で名付けられたら違う名前になっていたかもしれません。

 

<100グラムあたりのカロリーと主な栄養素>

約43kcal

梨の90%はほぼ水分ですが、カリウムやクエン酸などの栄養素もたくさん含んでいます。その中でも注目すべき栄養素は「ソルビトール」です。ソルビトールとは、果糖の一種でこのソルビトールには整腸作用があります。また、通常の糖類と比較して、低カロリーでなおかつ虫歯になりにくいといった特徴もあります。このソルビトールを最も多く含む果物がこの梨です。ちなみに、ソルビトールは1度にたくさん摂取し過ぎるとお腹が緩くなってしまう可能性がありますので摂り過ぎにはご注意下さい。

 

<おいしいものの見分け方>

大きくてずっしり重さを感じるものが甘く瑞々しいです。

やや赤みを帯びているものや皮の色が濃くなっているものは食べごろのサインです。

 

<ハナフルオススメの食べ方>

梨は下部の方に甘さが集中しているので、縦にカットしてお召し上がり下さい。

お召し上がりの2時間ほど前に冷蔵庫で冷やすと身がキュッと締まり、食感が良くなります。

また、ジュースやシャーベットにしても美味しくお召し上がり頂けますし、梨を擦り下ろしたものは酵素を多く含みますので、料理にもお使い頂けます。

 

<保存方法>

高温の場所は避け、冷暗保存するほうが水分を消費しにくく品質を保ちやすいので、熟したものは冷蔵庫で保存してください。ひとつずつラップや新聞紙に包み、チャック付きの袋に入れるなどして密閉すると、1週間程度、野菜室であれば10日程度日持ちします。

その際にヘタの部分を下にして保存するのがコツです。梨はヘタから酸素を取り入れるので、ヘタを下にすることで呼吸を抑えることができ、品質が落ちにくくなります。

丸ごとの梨よりも、切ってしまうと保存期間は短くなってしまうので、一度切ったら冷蔵保存であってもお早めにお召し上がりください。