<特徴>
別名オクテシロザボン。晩白柚はマレーシア原産の文旦で、1920年にベトナムから台湾に導入後、日本にもたらされました。生産量の9割を熊本県八代地方が占めており、県の特産物として多くの人に愛されています。「カンキツ類ザボン区分で重量世界一」としてギネス認定された事もあり、その大きさは子供の頭程の大きさにもなり、重量は1.5キロから2キロ前後、大きいものは3キロを超えるものもあります。皮が2cm程ありとても分厚く、実はサッパリとしてどこか懐かしさを感じさせてくれるのも晩白柚の特徴です。
果肉はプリプリとしていて、1房が大きいので食べ応えがあります。甘味の中に上品な酸味があり、さわやかな風味、多汁で食味がよく、苦みはほとんどありません。台湾では果肉が白い文旦を「白柚」と呼び、晩白柚は2~4月に出荷される晩成(おくて)種なのでこの名がつけられました。12月頃から収穫が始まり、2週間ほどビニールハウスで追熟、色だしと酸味抜きして出荷されます。
地元八代市では、熊本空港とを繋ぐエアポートライナー「すーぱーばんぺいゆ」と言うバスがあります。他にも晩白柚を使ったカクテルや晩白柚ピザ、晩白柚を使ったスイーツを楽しめるお店もあるそうです。晩白柚ファンの皆様、是非八代市にお越し下さい。
<100グラムあたりのカロリーと主な栄養素>
約38kcal
ビタミンCを豊富に含みますので免疫力アップによる風邪予防に効果があり、他にもクエン酸やペクチン、ナリンギン(ビタミンPの一種)を含み、疲労回復、抗酸化作用や、血液をサラサラにしてくれる働きが期待出来ます。
<おいしいものの見分け方>
色艶がよく、ずっしり重たいものが水分たっぷりで美味しいです。農家さん曰く「ちょんめりしたもの」がいいのだそうです。酸味が苦手な方は、常温で置いて手で触って皮がひたっとくっつく様になるまで待つと酸味が抜けて食べ易くなります。表面がでこぼこしたものは避けて下さい。
<ハナフルオススメの食べ方>
1.最初にヘタの部分と下部を身が欠けない程度にカットして下さい。
2.皮をはぎやすいように、皮に8等分程度に切れ目を入れて下さい。
3.切れ目に沿って手で皮をはぎとります。
4.果実の真ん中に親指を入れ、実に沿って手で二等分に。その後はそれぞれの薄皮を取ればOKです。
また、皮の部分は砂糖でザボン漬けにしたり、お風呂に浮かべて晩白柚湯として香りを楽しんで頂くのもオススメです。皮から出る香りは思ったより強力なので、お風呂浮かべるのは少量からお試し下さい。
<保存方法>
冷暗所で1ヶ月保管出来ます。カット、房分けしたものはラップをして冷蔵庫に入れてなるべく早めにお召し上がり下さい。